タワーマークでおなじみのタクシー会社、葵交通(東京・杉並区)は昨年、創業70年を迎えた。「人を大切にする」社風で、乗務員の高い定着率を誇る。

勤務は月11回出勤を基に「本人の休みを最優先してシフトを作っている」と話す田中秀和・代表取締役社長。今年の正月三が日は営業台数を減らして対応した。さらに定年延長にも取り組む。無事故無違反を前提に70歳から75歳に。「培った技能と経験を若い人へ伝え続けてほしい」からだ。

利用者への配慮も怠りない。新型コロナ感染防止策として、全車に利用客専用マスクと消毒スプレーを常備。事業継続計画(BCP)に基づいた感染防止策の徹底に努めている。こうした接客や安全運転、経営が評価され、21年連続特別優良表彰を受けている。昨年は交通事故と交通秩序の防止に貢献したとして交通栄誉章を受章した。

「お客様に安全で快適な乗車を、乗務員には長く働いていただく会社」を願う田中社長。趣味は会社のクラブに所属するゴルフ。グリーンでもコミュニケーションを大切にしている。

◆東京都杉並区和田1の19の9【電話】03・3382・1533◆創業 1951年(昭26)◆代表 田中秀和◆所有車両 64台◆従業員数 162人

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