東京・品川区の城南信用金庫が開催中の「東日本大震災から11年」パネル展に14日、西銘恒三郎復興大臣が訪れた。震災復興を風化させない取り組みに対し、感謝の意を示しながら「地震や津波、原発事故の被害が重なった福島県は市町村ごとに課題が残されている。復興はまさに現在進行形で、これからだと痛感している」と話した。パネルは今月31日まで、本店営業部1階ロビーに展示される。

11日には、セレモニーが行われた。参加した同区の中華川揚料理「東京酒樓」店主の松澤伸光さんは「11年前の3月11日に何をやっていたかを鮮明に思い出しました。続けることはいいことです」と話した。

6月に町民の一部が帰還予定の福島・双葉町に、浅野撚糸(本社・岐阜)が、工場建設を着工して来年度には完成する。雇用の促進に寄与する予定で、城南信金も人的支援をしている。同信金の川本恭治理事長は「10年一区切りというが、我々は去年で終わりではなく、これからだと思っている。できる範囲の中で被災地の皆さんに寄り添って、(活動を)継続していきたい」とあいさつした。

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