SSKカップ第48回関東連盟秋季大会の決勝トーナメントは20日に準決勝を終了。27日予定の決勝はポニー江東ライオンズと初出場の高崎中央ポニーAの顔合わせとなった。決勝トーナメントには高崎中央Aのほか、今年から新たなポニーファミリーとなったチームも進出した。その中から、友部ポニーベースボールクラブの奮闘ぶりを紹介する。

【今年ポニー加盟「レベルの高さ実感」決勝トーナメント進出も初戦突破はならず】

友部BCは茨城県笠間市を拠点にして、1976年(昭51)に結成された歴史あるチームだ。79年からは友部リトルリーグとして、小学生から硬式野球に取り組む選手たちを育成してきた。リトルリーグは中学1年の夏を一区切りにする。2022年(令4)に中学生部門を作り卒業まで活動できるようにした。「強豪との試合を通じ、ますます野球を勉強してもらいたい」(小沼寿行監督)との狙いから、今年から日本ポニーベースボール協会に加盟。夏の日本選手権交流戦から大会に参加した。

中学1年の夏を終えると、近隣の他の硬式野球チームに入部する部員が多かったが、中学生部門の誕生で、現在の2年生は多くがそのままチームに残った。早くから硬式に慣れている利点もあるのだろう、打球、投球、送球とも力強い選手が多い。

【「試合で育てる」】

秋季関東大会は4勝1敗のリーグ2位で決勝トーナメントに進出。今月6日の1回戦は市原ポニーと対戦した。1回裏、先頭の荒井雄基主将(2年)が右中間二塁打で出塁。敵失もあり打者3人で1点を先制した。

球威のある先発右腕・杉田元一郎(2年)の立ち上がりから、勢いに乗ったかに見えた。しかし、市原の粘り強く小技を絡める攻撃で、5回までに1-5。打線も3投手の継投の前に5安打に抑え込まれ、そのまま敗れた。

2番手でマウンドにも上がった荒井主将は「細かい野球をしてくるし、レベルの高さを実感しました」と振りかえった。小沼監督も「井の中のかわずだったことに気付いてくれれば」と今後に期待した。

もともと硬式の感覚は養われているので、「試合で育てる」ポニーの流儀が絡み合えば、急成長も期待できる。JR東日本東北でプレー経験のある小沼監督は「サインプレーやシフト、戦術も含めて『野球観』も教えていきたい」と話した。監督、コーチの声ばかりが聞こえてきたベンチだったが、終盤になると控え選手の前向きな声が響くようになった。

50年に及ぶ野球少年育成のノウハウで、新たな歴史をポニーで刻んでいく。