元ヤクルトの宮本慎也さん(54=日刊スポーツ評論家)が開催した「はじめての野球教室」(日刊スポーツ新聞東京本社主催)のポイントを連載する4回目は「ゴロ捕球」です。正面のゴロを捕って投げるまでの基本を教えてくれました。
【打球のラインは体の左前側に】宮本さんはまず最初に、自分に向かってくるゴロに対し「ゴロのラインをグラブをつけた左腕、左足の前に置きます」と説明した。ここから前進して、ゆっくりブレーキをかけながら右足で捕球地点を決め、同時にグラブの先を地面まで下げ、最後に左足を開く。投げる方向もほとんどが左方向だから、ラインを体の左側に置くことで、自然に正面でゴロをさばく形になる。「腰はひざより下げないで。動きにくくなるからね」。
右肩を前に出すぐらい横を向いて、右側から回り込み捕球姿勢に入る教え方もあるが「余計に難しくしています。できるだけ胸をボールに向けたまま、ラインを左側にずらすぐらいがちょうどいいと思います」。
【ショートバウンドを狙え】捕るのはバウンドの上がり際なのか、落ちるところなのか? 意見も分かれるが、宮本さんは「上がり際を狙います」という。初心者が捕りやすいのは、落ちるボールだが、自然に送球姿勢に移るには、グラブを下から上に動かす、上がり際を狙う。
【『低い体勢のまま投げろ』は無理】できるだけ腰を落として、その高さのまま投げろ…。宮本さんは「それは間違い。低いまま投げると、頭が突っ込んでしまう。正確に投げるには、体をしっかり起こして、右の股関節の上に体重をかけて、体は縦回転で投げたい」。
【エスカレーターみたいに】この教室では触れなかったが、構えの高さは守備位置によって違う。打者との距離が近く強い打球が多い一塁手と三塁手は低めに構え、距離が遠い二塁手、遊撃手は動き出しやすい形がふさわしいという。いずれにしても「打球に対して、エスカレーターみたいにだんだん下がっていって、捕ったらだんだん上がっていくのが理想ですね」。
ただゴロを捕球するのではなく、スムーズに送球するまでを1セットにして考える。正確に捕って、投げて初めてアウトにできる。【久我悟】

