AKB48の都道府県選抜チーム8のメンバー3人が初のソロコンサートを行い、「2万年に1人の美少女」の異名を持つ東京代表の小栗有以(15)が登場した。

 倉野尾成美(16)坂口渚沙(16)と3人のソロステージのトップバッターを任された小栗は、「ソロコンサートが私から、ということで不安はあるけど、深いことは考えず、みなさんと一緒に盛り上がれたらいいな」と開き直ったあいさつで、2000人のファンを笑わせた。

 オープニングでは、場内スクリーンに小栗の幼少期の写真が次々と映し出され、ファンはため息をつきながら美少女になる過程を見守った。小栗は「外で遊ぶのが大好きなので、(ケガで)足にばんそうこうがいっぱい付いていたような、元気な子でした」と幼いころの活発エピソードを明かした。

 約2時間のステージで、アンコールを含め23曲を歌った。チーム8の代表曲「制服の羽根」や「わるきー」の替え歌「ゆいきー」など、小栗ならではの王道アイドルソングを次々と歌い、ファンを魅了した。松田聖子の「天使のウィンク」では、ピアノ演奏を初披露した。この日のために練習してきたといい、「ピアノはやったことがなかったけど、お姉ちゃんが得意なので教えてもらって、おうちでいっぱい練習したんですよ」と明かした。

 小栗の晴れの舞台に、チーム8の仲間も協力した。デビュー当初、AKB48の公演で一緒にバックダンサーを務めた小田えりな、高橋彩音、吉川七瀬、岡部麟が「スコールの間に」でバックダンサーとして登場。舞木香純、清水麻璃亜は「走れペンギン」を一緒に踊りながら、インスタントカメラで小栗のかれんな姿を撮影していた。

 小田はアンコールで、小栗の母がしたためた手紙を代読した。チーム8の選抜に入れず、「何であの子が東京代表なのか」と厳しい声を浴びながらも、心折れず頑張ったエピソードが明かされると、小栗は涙が止まらなくなった。「ファンの方から、『自分らしくいれば大丈夫』と言われ、今日この日まで自分らしく来ました。今日こうして大勢の方が集まってくれて、本当にうれしい」と感謝した。

 客席ではHKT48指原莉乃も小栗の姿を見守った。目の前で「アボガドじゃね~し…」を歌われると、大興奮。アンコールを発動するなど、盛り上げにひと役買っていた。