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  2. 名誉大使MISIA 「アフリカへの思い」を語る

自分の目と耳で実際に確かめる


13年セネガルで識字教室を訪れたMISIA
13年セネガルで識字教室を訪れたMISIA

 「MAWARE―」の収益の一部は、音楽やデザイン、アートで世界を変えていくことを目的に設立されたmudefの事業として、マラリア予防の蚊帳配布に使用される。「まだまだ大変な状況にある人たちのことにも思いをはせて、本当の意味で心をつなげていただけたらと願っています」。

 マラウイで乳幼児の死亡率が最も高い原因はマラリアといわれる。セネガルも蚊が発生しやすい環境の下、蚊帳を持たない人が大勢いることを現地で知った。

 「音楽をやっていると、心が動いた時にしか確信を持って音楽に取り組めないことがあるんですけど、やはりこういう活動においても、心からそうなんだなって納得ができないと、メッセージを伝えてはいけない気がしたんですね。アフリカに実際に行く機会を持たせていただけるのであれば、ぜひアフリカへ行って、心から感じたメッセージを伝えたいと思いました」。今は簡単に情報収集できる時代。それでも必ず実際に自分の目と耳で確かめる。

08年、マラウイを訪問
08年、マラウイを訪問

 アフリカを初めて訪れたのは07年。人道支援を行うU2のボノに勧められたことがきっかけだった。

 「『あなたたちはアフリカに行ったことがあるの? 1回行ってみると、見えることがある』という内容のお話をされていらっしゃって。ボノさんが話されるアフリカの話は非常に説得力があったんですね。アフリカを実際見てメッセージを伝えていらっしゃるからだなと。私はこの活動をしていて、見せていただいたものをこうしてお話しさせていただいたり、何よりも音楽を通して伝えていくということが、本当のアフリカを伝えていくことにきっとつながる思っています」 [続きを読む]


◆MISIA(ミーシャ)本名未公表。
 1978年(昭53)7月7日生まれ。長崎県出身。16歳から黒人トレーナーのもとで音楽を学ぶ。98年にシングル「つつみ込むように…」でデビュー。04年に女性ソロ歌手として初の5大ドームツアーを成功させた。「陽のあたる場所」「Everything」などヒット曲多数。昨年大みそかのNHK紅白歌合戦には、アフリカのナミビアから生中継で出演した。血液型O。









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