福岡県警は16日、違法サプリメントを輸入したとして、麻薬取締法違反容疑でサントリーホールディングス(HD)元会長の新浪剛史氏と知人女性を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。県警が「コントロールド・デリバリー」と呼ばれる配達物の泳がせ捜査を行っていたことも判明。新浪氏は関与を否定しており、刑事責任を問えるかどうかを福岡地検が慎重に判断する。

捜査関係者によると、女性が米国から、大麻由来成分テトラヒドロカンナビノール(THC)が違法な割合で含まれるサプリを福岡県内に住む弟に送付し、県警が昨年8月、弟を麻薬特例法違反容疑で逮捕(処分保留で釈放)した。

弟は「新浪氏に転送するように頼まれた」と供述。県警は同月、東京都内の新浪氏の自宅を家宅捜索した。違法性のある薬物は見つからず、尿検査は陰性だった。新浪氏はその後の9月、サントリーHD会長と経済同友会代表幹事を辞任した。(共同)