千葉豪雨で水没などの被害を受けた人による車両保険の申請件数が、損害保険大手4社だけで1万3000件を超えることが31日、4社への取材で分かった。

後片付けや、通勤、買い物といった日常生活に、車の確保が課題となっている。無償で貸し出しを行う日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)は、熊本地震や北陸の豪雨もあり車が全国的に足りないとして「車を手放すタイミングがあれば寄付してほしい」と呼びかけた。

4社によると、車両保険に入っていた被災者から8月25日時点で計1万3606件の請求を受け付けた。今後も増える可能性があり、各社が対応を急いでいる。

大規模な冠水が起きた大網白里市で6月に1人暮らしを始めたばかりの会社員矢野遥さん(27)は、お盆時期で遊びに来ていた家族と自身の車計2台が水に漬かり全損。自動車保険に代車特約を付けておらず、協会の車を借りた。「高額なレンタカー代はとても払えず、倍の時間をかけて電車通勤していた。車で通えるのはとても助かる」と笑顔を見せた。

協会は大網白里市、千葉市、柏市に貸し出し拠点を設置。31日午前に県庁で記者会見した吉沢武彦代表理事(47)によると既に547件の申し込みがあったといい「首都圏で人口が多く、さらに増える見込み。車検切れや古い車でも財源にできる」と協力を求めた。寄付の問い合わせは050(5482)3178。(共同)