東京都立大で襲撃され重傷を負った同大教授で社会学者の宮台真司さんが21日、大竹まことがラジオパーソナリティーを務める文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(月~金曜午後1時)に、事件後初めてリモート出演をした。

宮台さんは冒頭「とても元気です。ご心配をお掛けして、すみませんでした」とあいさつ。事件後の手術について「初日が4時間半、翌日が1時間半近い手術。全て突かれて、あるいは切られて、裂けている傷。その縫合手術」と振り返った。リモート出演の理由について「膝の上の腱(けん)が切られているので、ギプスをはめている状態。まだ自力では動けないという感じです。ただ順調に回復をしている。適宜自分でリハビリを始めているので、病院のお医者さんにも『これならリハビリはいりませんね』と言われました」と話した。

宮台さんは事件当時の様子について「保健室の先生が、応急的に何枚もタオルを使って止血してくれたんですが、あご、ほお、耳にかけて、15センチ近く深く切られているので、血が止まらなかった。『タオル持ってきて』と叫んでいるのも聞こえた」と語った。その上で「僕自身は落ち着いていました」といい、「年がら年中脅迫や殺害予告のメールや大学の研究室にメモを差し込まれるというのがあって。日常茶飯で慣れているので、大学や警察にも届けないでいた」と話した。続けて「結婚してから7年くらいは警戒していたんですが、その後は警戒を緩めて油断していた。もっと警戒するべきだったし、人通りがない道を通るべきじゃなかったって思いました」と話した。