昨年7月の初当選から1度も国会に登院せず、「議場での陳謝」の懲罰処分が下されたNHK党のガーシー(東谷義和氏)参院議員(比例代表)の陳謝が8日の参院本会議で行われることが1日、確定した。この日、自民党の野上浩太郎、立憲民主党の斎藤嘉隆両参院国対委員長が会談し、8日召集で合意した。

ガーシー氏は2月27日、懲罰処分に応じることを参院に文書で報告し、滞在先の海外から8日までに帰国するとみられている。ガーシー氏は参院で承認された「院内の秩序を乱し、本院の信用を失墜させたことは誠に申し訳なく、深く自責の念に堪えません。ここに謹んで陳謝します」などする陳謝文を登壇して読み上げることになる。

ガーシー氏はインターネットの動画投稿サイトで著名人を中傷したなどして名誉毀損(きそん)などの疑いで警視庁から任意の事情聴取を求められている。この日、ガーシー氏は帰国した場合に旅券(パスポート)の返納命令が下される可能性などの懸念を自身のインスタグラムで「手の打ちようがないわ、となったら、逃げたって言われるかも分からないですけど帰国しないです。でも、僕の気持ちは9割、帰りたいと思ってます」などと語った。

仮に陳謝を拒んだ場合は懲罰委員会で最も重い、議員の身分を失う「除名」が検討される見通しで、また陳謝文に自らの主張や弁明を加えた場合にも処分が検討される可能性が高い。