統一地方選の東京・世田谷区議選(4月16日告示、同23日投開票、定数50)への立候補を表明している、人気アパレルブランド「セーラーズ」社長の三浦静加さん(69)が19日午後、東京・二子玉川駅前で出馬表明後初めてとなる街頭演説を行った。

陽気な水兵さんのロゴのついた水色のトレーナーを着て約20分マイクを握った。シングルマザーとして脳性まひの1人娘(23)を育てながら、認知症が進行し要介護5になってしまった91歳の母親とも暮らし“ダブル介護”に奮闘してきた。その経験を「区政に反映させたい」と声を張り上げた。

三浦さんはスローガンを「あなたの困っている。を解決する」として柱となる政策4本を披露した。<1>介護をする家族のサポート環境をつくる<2>学業ややりたいことに専念できずに生活に追われるヤングケアラーを支える<3>世田谷区内に多い変形5差路などの危険道路の安全対策<4>都会型の新たな名産物となるふるさと納税の創出。「緊張しました。ちゃんと伝わっているかしら。のど、乾きますねぇ」と演説後に笑顔で話し「世田谷区を起点にしていろいろと発信していきます」と話して車に乗り込んだ。【寺沢卓】