岸田文雄首相の選挙応援演説会場で爆発物が投げ込まれる事件が起きた衆院和歌山1区補欠選挙では、自民元職の門博文氏(57)が落選した。接戦を繰り広げたが、日本維新の会新人で元和歌山市議林佑美氏(41)に敗れた。
岸田政権の中間評価が問われた衆参5補選。特に和歌山は二階俊博元幹事長や世耕弘成参院幹事長のお膝元ということもあり「絶対に負けられない戦い」(自民党関係者)だった。
期間中には茂木敏充幹事長、菅義偉前首相ら大物が続々と応援に入り必勝を期した。爆発事件があったにもかかわらず、最終日には岸田氏が2回目の応援入りをはたしたほど。最後のてこ入れを行ったが維新の勢いに飲まれた。
門氏の事務所には午後7時半頃から支援者が集まった。記帳や金属探知機のチェックが行われる厳戒態勢の中、門氏の当選を期待したが、落選が報じられると「あ~」とため息がこぼれ、目頭を押さえる支援者もいた。
選対本部長の世耕氏や二階氏が居並ぶ中、支援者の前に姿を現した門氏は「皆さんに大変支えていただいたが、私の至らなさ、不徳のいたすところ。御礼とお詫びを申し上げたい」と深々と頭を下げた。
衆参5補欠選挙は昨年7月以来の国政選挙となったが、和歌山での敗北は大きな痛手となった。この結果は岸田氏の衆院解散時期を含めた政権運営に影響しそうだ。【阪口孝志】

