自民党の広瀬めぐみ参院議員(57=岩手選挙区)は8日、この日午前10時から行われた参院本会議に出席した。「週刊新潮」に外国人男性との「ラブホ不倫」を報じられ、5日に地元の盛岡市での取材に不倫を認めて謝罪して以来、初の本会議出席となった。

広瀬氏は8日、マスク姿だった。この日審議入りした所得税法に関する鈴木俊一財務相の趣旨説明と、各会派の質疑を約2時間、自席で聞いていた。

本会議後には、報道陣への取材対応はしなかった。広瀬氏は5日、新潮の報道内容について「事実」と認めた上で謝罪。「私の不徳の致すところにより多大なるご迷惑とご心配をおかけした」とした上で「私の軽率な行動で学生時代から支え続けてくれた夫を裏切り、子どもたちにもつらい思いをさせた。でも家族はこんな私を許してくれた」「一生かけて夫と家族に償っていきたい」などと述べた。この時、「公務」を理由に取材対応はわずか約8分だった。

広瀬氏は2022年参院選で初当選。立憲民主党の小沢一郎衆院議員の影響力が強い「小沢王国」岩手で、小沢氏の側近の現職を破り注目されていたが、党が裏金問題のさなか、ダメージを重ねるような不倫スキャンダルとなった。