音楽プロデューサー松尾潔氏(56)が11日までにX(旧ツイッター)を更新。再燃している小池百合子東京都知事の学歴詐称疑惑報道に言及した。

松尾氏は、「小池都知事の件。月刊文藝春秋の記事全文を読みました」と一部報道に触れ、「元側近の小島敏郎さんの告発は説得力に満ちてますね。そして小島さんはきわめて真っ当な御仁だと思われる。これ、もう詰んだ話だなと」と私見を述べた。

続けて「この期に及んでも、知事やその支持者たちはこの勇気ある告発を『憶測に基づく一方的な批判だ』なんて無理筋通すつもりなんでしょうか。ここ数年、そんな茶番を政治の世界でもぼくのいるエンタメでもメディアでも繰り返し見せられてきたからなあ」と不信感を募らせ、「然るべき声明を出さないと、都ファは衆院補選はもちろん、7月の都知事選もあぶないでしょう」と推測。「これでも票を投じる人っているの?」と疑問を投げかけた。

小池都知事をめぐっては、エジプトのカイロ大卒業について学歴詐称ではないかとの疑惑が取り沙汰(ざた)されてきた。小池氏は20年、卒業証書を公開して疑惑を否定。また、カイロ大学も小池氏が1976年に同大学を卒業したとの声明を発表していた。一方、かつて小池氏と交際関係にあった前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏は「先進国の大学なら、全ての記録を保管し公表できる。声明など出すこと自体が政治的で胡散臭い。日本からの援助を期待する外国政府まで使う。立候補前の政治工作だろう」と私見を述べ、「出すなら声明ではなく当時のデータだ。データ抜きなら政治的都合で何とでも言える。エジプトという専制国家ならではの腐敗の極みだ。証拠も出さずに○○が卒業生だと声明を出す先進国の大学は絶対にない」と指摘していた。