玉木雄一郎代表(57)の任期満了に伴う国民民主党の代表選(9月6日開票)は、後半戦に入った。
3期目を目指す玉木氏に、当選2回の橋本幹彦衆院議員(30)が挑む構図で、2期6年にわたる玉木氏の党運営の是非が最大の争点。玉木氏は31日までに日刊スポーツなどのインタビューに応じ、「玉木個人商店」と指摘されるカラーからの脱却について、「個人商店から、品ぞろえが多い総合デパートを目指していかないといけない段階。いろんな人の力を結集し、運営できるような党に変えていくという意味で私も変わらないといけない」と訴えた。2028年参院選で野党第1党を目指す考えも示した。主なやりとりは以下の通り。【取材・構成=中山知子】
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-6年の自己評価を
玉木氏 3年前の代表選で、安定的に600万票の比例票を取れるような政党にしたい、日本の政治の中で中核的な役割を担う政党にしたいということを掲げて戦った。2024年衆院選、2025年参院選では、いずれも600万票を超える比例票を獲得できました。ただ、2月の衆院選は、高市旋風もありましたが、550万~560万票にとどまってしまった。目標は達成してはいるが、100点満点ではないからこそ、ここで止まることなく国民民主党を次のステージにアップデートさせていく。「玉木と政治をアップデートする」が、今回のテーマ。私がアップデートすることで国民民主党も成長し、我々が強くなることで、日本の政治自体がアップデートされていくと信じている。
-次の衆院選で、国民民主を中心にした政権をつくるくらいのビジョンを打ち出すことが必要では
玉木氏 3年前に前原(誠司)さんと代表選を戦った時も同じようなことを言われた。当時は前原さんは、反自民非共産で大きなかたまりをつくろうということで、今は日本維新の会に行かれて自民党と連立を組んでおられる。政治は一寸先は闇だし、よく分からないことが起こりうる。野党第1党のあり方が変わり、これから(中道改革連合、公明党、立憲民主党の)3党がどうなるのかということもあるが、今回言う「次のステージ」はこれまでの延長ではなく、政権を担う政党に成長させていくこと。2028年の参院選は、わが党のみならず、日本の政治全体にも大きな分水嶺(ぶんすいれい)になる。ここで野党第1党をとりたい。
-参院での野党第1党とは
玉木氏 衆参を足して野党第1党(の議員数)にはなっているが、衆院は中道さん、参院では立憲さんが第1党。ここが自民党との交渉会派になっているが、(与党と)面と向かって交渉できるポジションをとらないと、野党でも存在感を発揮することはできない。まずは次の参院選で野党第1党を目指し、引っ張っていけるようなポジションを目指していきたい。
-党は「玉木代表の個人商店」と言われる。第1党をとるには、他の人がさらに力をつけないといけないのではないか。
玉木氏 政権を担う政党になるには、1人ではできない。政権を担う政党にすると言った時点で、私の個人商店は脱皮しないとできないと思います。「個人商店」と言われているがそんなことはなくて、政策の多くも私が言って決まっているものは少ない。アイデアはいろんなところから出てきて、機関決定したものを売り込む最大の「営業本部長」が私だと思っている。いちばん上手に売っていると思うが、党には製造ラインの責任者もいるし品質管理の責任者もいる。(一方で)私に限らず、榛葉(賀津也幹事長)にしても、個人の発信力などに頼りながらきたのは事実。政権を担うなら「チーム国民民主党」にどうやって、玉木商店から発展させていけるか。個人商店から、品ぞろえが多い総合デパートを目指していかないといけない段階に来ている。いろんな人の力を結集して運営できるような党に変えていくという意味で、私も変わらないといけないと思っている
-それなら別の人が代表になった方が人材のアピールになるのでは
玉木氏 私も生物学的な年齢もあるし、政治的な年齢もある。いつかは次の世代に引き継いでいかないといけないが、今は、約束したことを結果に変えていく大切な段階。実現していくためには私が今1度、引っ張って次につないでいかないといけない。今変われば、かえって組織が脆弱(ぜいじゃく)になり、ここまで積み重ねたものが崩れてしまう可能性もある。もう一段成長するまで、任せていただきたい。
-今後の高市政権との距離感は
玉木氏 基本的には、いいものはいいし悪いものは悪いと言うし、直したらもっと良くなるものは修正提案を出していくことが基本。連立入りの話もよく出ますが、基本政策の一致が相当できていないと難しい。我々は飲食料品だけ2年に限定して消費税を下げることには、反対だ。飲食料品の消費税について、8%から1%に引き下げた場合の国民1人当たりの年間減税額が約3万6000円になると、片山財務相が試算を示しているが、それなら3万6000円分を配った方がいいし、住民税の控除額を36万円上げれば、税率10%分で3万6000円になる。3万6000円の負担軽減が目的ならそれをやった方が絶対に早い。より早く簡単で確実にみなさんの懐を温める対案を出し、堂々と論戦していきたい
-3選なら橋本候補を含め、若手を抜擢(ばってき)するのか
玉木氏 若手の抜擢はしっかりやっていきたい。今回の公約にも若手の登用と、地方組織や地方議員との連携を強化していくということも書いている。「チーム国民民主党」というか、ちょっと古い言葉ですが、やっぱり「全員野球」です。最近は、若い世代に「全員野球」と言っても分かってもらえないケースもありますが、全員野球で取り組んでいくことが必要だと思います。

