認知症サポーター養成講座(主催・ASA東川口)が3月20日、埼玉・川口市戸塚西公民館で行われた。

市内住民約50人が参加した。ケアパートナー川口の猪又健次ケアマネジャーは「介護している家族の気持ちを理解することが認知症の人を支える活動の一環としてもっとも大切」と説明し、「家族の誰かが認知症になったとき、誰しもがショックを受け、とまどい、混乱に陥る。それをいかに割り切り、あるがままを受け入れることが介護者の人間的成長を遂げた証しとなる」と語り、参加者は聞き入っていた。

後半は東川口病院リハビリテーション科の森岡聡司氏、小野寺眞莉氏が頭を使う認知課題“コグニション”と、体を使う“エクササイズ”を合わせた「コグニサイズ」体操と複数の動きを覚えて動く、計算しながら手足を動かす「シナプソロジー」認知症予防体操を身ぶり手ぶりで教えた。

最後はソニー生命保険(株)ファイナンシャルプランナー日影和幸氏と正田明生氏の「終活セミナー」もあり、充実した内容で参加者全員を満足させる講演会となった。主催したASA東川口の森下哲也所長は「今回で8回目の開催。超高齢社会を突き進む日本にとって最重要課題の1つとなる身近な『認知症』について今後も定期的に開催し地域で支えていきたい」と開催の意義を強調した。