相模原西シニア(南関東支部・西ブロック)

部員は現在、2年が4人で1年が11人。試合になれば、1年の半分以上が出場することになる。それでも、監督歴1年目の天野大介氏に不安はない。「1年には、体は小さくても守備のうまい子が多い。1点2点を争う僅差の試合をものにできるチームにしたい」と語る。そのモットーは「全員野球」。守りからリズムを作るチームを目指す。この冬は、そのための下半身強化トレーニングの真っ最中だ。

もうひとつ、監督には腹案がある。2年生全員を投手として戦力にすることだ。

「エースの鈴木稟大は右の速球派でストレートの伸びがいい。2枚目は捕手の山下凌駕。こちらのほうが球は速いが制球難が課題。あとは村野龍斗に主将の有川駿佑と続きます。とりわけ主将の有川は守備の要である遊撃手に定着させ、その分析力にも期待したいですね。試合中から相手投手のクセ等を見抜き、選手に的確な指示を出してくれます」(同監督)。

専用グラウンドは両翼90メートル、センターが100メートル。立派な環境だが、平日練習をしないのも特徴だ。「平日は各自の自主練習に任せています。土日祝日の練習日は、その発表の場と位置づけています」(同)。