東京・新宿駅東口の若者の待ち合わせ場所になっている、名物ライオン「みらいおん」が3月8日移転工事で撤去される。

移転は新宿駅前整備のためで、新宿駅東口の交番近くに移設される。設置は7月のオリンピック・パラリンピック開催前を予定している。

ライオン像は、東京新宿ライオンズクラブが結成40周年記念事業として、2000年4月25日「災害時に被災地へ支援する活動の一助を担いながら、社会奉仕に役立つモニュメントに」と設置した。もっと知名度を上げれば貢献度も広がると、今年60周年を機に全国から名前を募った。多数の応募から「みらいおん」と命名された。

ライオン像の口からお金を入れると「ありがとうございます」と「お礼を言うライオン」としてSNSで評判になっていたが、都市伝説からポケモンGOの聖地にもなり若者たちからは「恋愛成就の神・東口の百獣の王」として慕われていた。

まるもゆきこ会長(59)は、「若者中心に皆様の誠意で多額の募金が集まっている。新宿区の青少年育成の寄付は、より豊かな街づくりにもつながってほしい」と、ライオンズクラブの社会奉仕活動を説明した。撤去後は、一時はJR管理となるが再設置後「みらいおん」が再び新宿駅東口のシンボルとなる。

◆「みらいおん」は「未来を志向するライオン」と、希望の思いが込められている。