香取シニア(東関東支部・東千葉ブロック)自粛期間、選手たちはおのおのの自主練習を動画でアップすることを日課とした。30秒から1分程度のそれを、羽生惣亮監督以下のスタッフがチェックする日々。「普段から細かいことは言わない」という同監督の指導方針の下、それぞれが工夫した練習を動画にすることで精神的なつながりになったという。「今季の3年生は15人。秋季大会は関東に進出したものの1回戦敗退でした。それでも、この代はそこそこまとまっている。冬の間は地力強化を目的に投手陣は制球力と球速アップを課題に、野手陣は徹底して守備練習ばかりしてきました」(同監督)。

主将を務める水飼遼一郎はエースでもある。「ただ、性格的に矢面に出てくるタイプではなかった。そこで、精神面での成長を期待してあえて主将にしました」と同監督。そのかいあって、ムラのあった投球に安定感が出て、直球の伸びも出てきたという。

「丁寧にコーナーを突く投球の越川翼と、180センチ超の左腕飯島勇斗の3枚看板で夏を乗り切りたい。打撃陣では中堅手の大塚楓真がいいですよ。先頭打者ですが本塁打も打てます。夏こそは全国に駒を進めたいですね」(同)。