安田記念(G1、芝1600メートル、5日=東京)の共同記者会見が1日、行われた。管理するシュネルマイスター(牡4)について手塚貴久調教師(57)がコメントした。手塚師の一問一答は以下の通り。

-ドバイターフ(8着)からの過程

手塚師 昨年のマイルCSが終わってからドバイに行こうということで、目標にしていました。ドバイについては残念な結果になってしまって、実力通りにはならなかったのですが、その反省をふまえて日本に帰ってきてからリセットし直したという2カ月でした。ドバイのレースは走り切っていないところもあって幸い疲れはそれほどなかったので、牧場に戻ってからの立ち上げもすぐできたし、帰ってきてからも順調にきています。もともと左側の後肢に弱いところがあってケアしながらやってきたが、なかなかドバイではそれが良くなりきらなかったので、その点についてはしっかりケアしないといけないという反省はもっています。

-ここ2週の追い切りについて

手塚師 先週はルメールさんが乗って、少しマッチョだなとは言っていました。最初はこの子特有の硬さが気になったようでしたが、走りだしてからは問題なく加速しているし、エンジンもよかったと言ってくれました。時計はそれほど速くはなかったですが、しっかり動けていました。先週の強度をふまえて今週嶋田(騎手)に微調整をさせました。調教はやれば動くタイプなので、さじ加減が難しいところがあります。先ほども言ったように弱いところがあるのでやりすぎると反動が出てしまう。そうすると、レースに影響するだろうということで、それほどやらないつもりではいたが、もともとの能力が高いので時計は速くなりました。ただ、ねっきりはっきりやっているわけではないので問題ないかなと思います。先週よりも息の入りはよかったですし、先週よりも状態はアップしているかなと思います。

-ルメール騎手の「マッチョになった」という言葉の意味はどのように解釈していますか

手塚師 昨年の秋は、少しすらっとした体形になりつつあるなという印象を受けたので1800メートルを使わせてもらってもいい競馬ができましたが、年をまたいで体形が筋肉質に見えた。そういう部分を彼が感じたんだと思います。

-昨年は3着

手塚師 昨年の段階では生きのいい時に使わせてもらって、チャレンジャーでしたが昨年の上位2頭がいないわけですから、今年に関してはもちろんマイルではトップに立ってほしいなという思いでずっとやっています。その中でも安田記念は、彼が最も手にしたい勲章。それに向けて厩舎一丸となってやっているところなので、彼がそれに応えられるようなつくりをしていきたいと思います。

-府中のマイル

手塚師 1600に限れば、ドバイ以外はしっかりした内容でレースをしている。特に東京ではぽかがすくない内容なので、今回も舞台としては一番いいんじゃないかと思っています。

-馬体重の変化は

手塚師 先週の段階で500キロありました。若干プラス体重になる気はしますが、先週からの1週間でだいぶ気持ちも体もダイエットに成功しているんじゃないかと思っています。少しは絞れると思います。

-ファンへ向けて

手塚師 今年はドバイから安田記念というのは既定のローテーションだったのですが、最初にずっこけてしまいましたので、安田記念では彼の名誉をなんとか回復させてあげたいなという思いでやっています。彼も期待に応えられるような動きをしてくれていますので、今週の日曜日はしっかりいい結果を出したいなと思っています。みなさん応援していただければ彼も期待に応えてくれるんじゃないかと思っています。