荒れる牝馬重賞マーメイドS(G3、芝2000メートル、19日=阪神)の最終追い切りで、マリアエレーナ(牝4、吉田)が力強い動きを見せた。単走でCウッド5ハロン71秒3-11秒7。430キロほどの小柄な馬体を感じさせないパワフルな動きを見せた。「全体時計を気にせず、気持ちを乗せるくらい。うまく調整できた」と高島助手。出走態勢は整っている。

3走前の新潟牝馬Sでは、昨年エリザベス女王杯4着馬で、今回も有力視されているソフトフルート相手に完勝。2走前の愛知杯でも早め先頭から押し切ろうとする正攻法の競馬で、ルビーカサブランカの頭差2着と健闘した。「牝馬同士ならそう差はないです」と言う坂井騎手の言葉通り、重賞でも勝ち負けできるレベルにある。「右回りの方が口向きがスムーズ。折り合いを欠くタイプでもないし距離は問題ない。暑い時期も苦にしない」。条件に不安のない今回は、京都記念8着からの巻き返しに期待だ。【藤本真育】