菊地孝平(45=静岡)最後まであきらめない走りを見せる。準優11Rでは5コースから艇団を割れずに5着に終わり、優出を逃した。

調整が合わずに苦戦を強いられた。「ペラは毎回やっている。悪くはないけど、これという感じにならなかったですね」と悔しさをにじませた。

今年は児島周年、マスターズチャンピオン(鳴門)でG1を2度優勝。同時にプライベートでも鉄人ぶりも発揮した。

3月の東京マラソンでは、3時間15分18秒(ネット)を出した。マスターズチャンピオンの前検前日には、トレイルランニングの50キロレースに出場していた。マラソン以上の距離に、アップダウンの連続。山道で足元も不安定だ。「鳴門は3日目まで足パンパンでした」と苦笑いする。そんな状況でマスターズで優勝した。

最終日は7R1枠、11R4枠の2走。レース後、「このままでは帰れないので、ペラもモデルチェンジします」と早くも作業に取りかかった。福岡では優出を逃しても、この精神力と身体能力は今後のSG戦線でも生かせそうだ。