小倉開幕週のメインはCBC賞(G3、芝1200メートル、3日)。ルーキー角田大河騎手(19=石橋)がシホノレジーナ(牝5、寺島)で重賞に初挑戦する。兄大和騎手も重賞初騎乗を果たした縁のあるレースで一発を狙う。同期の今村聖奈騎手もこのレースが重賞初騎乗となる。

夏競馬の開幕週は、フレッシュな騎乗に注目だ。ルーキー角田河騎手が、CBC賞のシホノレジーナで重賞初騎乗を迎える。「いい結果を残すのももちろん大事ですが、今回はその中で何が得られるかを大事にしたいです」。スタージョッキーへの第1歩。平常心の中に、闘志を燃やす。

現在JRA10勝。デビュー日には、26年ぶりとなる、初騎乗から2連勝も決めた。ダービージョッキーの晃一調教師を父にもち、兄には昨年デビューした大和騎手もいる競馬一家。兄の重賞初挑戦も、昨年のCBC賞(プリカジュール=13着)だった。「兄貴と同じ寺島厩舎の馬ですし、縁がありますね。どんな形であっても、重賞に騎乗できるというのはうれしいこと。精いっぱいやりたいです」と意気込む。

初コンビとなるシホノレジーナは格上挑戦だが、49キロのハンデは魅力だ。「乗ったことはないですが、素直な馬と聞いています。近走はかみ合わないレースが続いていますが、今回はチークピーシズや舌縛りなどの馬装を全て外していくので、変わってほしいですね。斤量も軽いですし、積極的に乗っていきたいです」。

ともに重賞初騎乗の同期今村騎手にも「負けないように頑張ります」と、力が入る。大胆な騎乗で、夏コクをさらに熱くする。【奥田隼人】