サウジカップを制して世界最高の1着賞金1000万ドルを獲得したパンサラッサ(牡6、矢作)が、日本馬歴代獲得賞金1位の座を視界に捉えた。

サウジカップ前までのパンサラッサの獲得賞金は5億2601万3500円。今回の1着賞金は約13億円(1ドル130円換算※換算レートは未確定)で、通算獲得賞金は18億円を突破した。日本勢の獲得賞金歴代1位はアーモンドアイの19億1526万3900円。そこに、手の届くところまで来た。ちなみに歴代2位はキタサンブラックで18億7684万3000円、歴代3位はテイエムオペラオーで18億3518万9000円だ。換算レートによっては、パンサラッサがキタサンブラックを超えて歴代2位に浮上する可能性がある。

パンサラッサは、広尾レースの所有馬で、広尾サラブレッド倶楽部が、総額5000万円(1口2万5000円×2000口)で1口会員を募集した“クラブ馬”だ。今回の快挙で獲得賞金は18億円になったと仮定すると、“元値”の5000万円が36倍に大幅アップしたことになる。1口で計算すると2万5000円が90万円になった計算だ。10口持っていれば25万円の“初期投資”が900万円になったことになる。1口馬主の会員は、諸経費も引かれるため“純増”というわけではないが、大幅リターンになったのは、間違いない。

募集当時、パンサラッサに白羽の矢を立てた競馬ファンの「相馬眼」には感服するしかない。中東の地で“アラビアンドリーム”を達成したパンサラッサ。1口馬主の会員にとっても、春を前にビッグドリーム実現となったことだろう。