1番人気キモンルビー(牝6、川島正)が好スタートから逃げ切り、重賞2勝目を挙げた。勝ちタイムは53秒2。御神本訓史騎手(41)、川島正一調教師(54)ともにこのレースは初制覇となった。

「だいぶいい状態で走れたので最高のスタート」と鞍上。外から二の脚で1馬身ほど飛び出すと、内から迫ってきたエンテレケイアを抑えてハナを譲らず、3コーナーで並んできたプリモパイソンもあっさり振り切った。「もどかしいレースが続いていたけど、重賞でも崩れず走っていた。力をつけている」。昨年3着など勝ち切れていなかったが、22年1月の船橋記念以来1年5カ月ぶりの勝利は、3馬身差の圧勝だった。

師は「厩舎でじっくり仕上げていた。状態もだんだん良くなっている。結果を出せてよかった」。次走に予定していた7月25日船橋の習志野きらっとスプリント(S1、1000メートル)に向け、復帰戦から最高のスタートを切った。【牛山基康】

 

◆キモンルビー▽父 コパノリチャード▽母 キモンレッド(サウスヴィグラス)▽牝6▽馬主 小林祥晃▽調教師 川島正一(船橋)▽生産者 西村和夫(北海道新ひだか町)▽戦績 37戦16勝(うち中央10戦0勝)▽総収得賞金 7697万8000円(同77万円)▽主な勝ち鞍 22年船橋記念(S3)▽馬名の由来 冠名+ルビー(宝石)

 

<プリモパイソン=2着>吉原騎手 勝ち馬が速く、切り替えての競馬。2着に粘ってくれたし、スピードがあってたいした馬です。

<エンテレケイア=3着>笹川騎手 スタートを決めて頑張ってくれました。集中していい競馬。

<コウギョウブライト=4着>丸田騎手 スタートもよく出てくれたけど、外枠の分、内に切り替えるロスがありました。その分が2着との差かな。

<ティアラフォーカス=5着>和田騎手 スタートでよれた分で遅れてしまったので、出して行った分が響いた。