今年のドイツダービー馬で、前哨戦のニエル賞を制したファンタスティックムーン(牡3、S・シュタインベルク、父シーザムーン)が急転、追加登録で凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月1日=パリロンシャン)に参戦する可能性が出てきた。25日、フランスの競馬専門チャンネル「エキディア」の電子版が報じている。

同馬は凱旋門賞と同じコースで行われた10日のG2ニエル賞に出走。パリ大賞覇者の2着フィードザフレームに2馬身半差をつける快勝劇を演じていた。レース直後は追加登録が必要なことや、重い馬場状態になりやすいことを理由に陣営は凱旋門賞への参戦を否定していた。

今週のパリは太陽が出て、乾いた天気が続く天気予報が出ていることを受け、再検討することになった模様。オーナーであるリバティーレーシングの関係者は「BCターフ、ジャパンCとともに凱旋門賞も再び選択肢になりました。獣医師のチェックを見て、(地元の)ミュンヘンの追い切りを見て、パリの天気予報を見ましょう。2週間前は凱旋門賞を走らせないと決断しましたが、状況が変わりました。馬場は予想よりもいい馬場になりそうだし、前走後の馬の状態も期待以上になっています」と話している。