21年コロネーションC、昨年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSを勝った英国のパイルドライヴァー(牡6、父ハーバーウォッチ)が現役を引退し、来年からアイルランドで障害競走(ナショナルハント)用種牡馬になることが20日、クールモアスタッドから発表された。

3歳シーズンは英ダービーで11着、英セントレジャーで3着に敗れたが、重賞を2勝。4歳シーズンに本格化し、コロネーションCでG1初制覇。昨年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSでは前年の凱旋門賞馬トルカータータッソ、ミシュリフ、ウエストオーバー、エミリーアップジョンなどを破り、G1・2勝目を挙げた。その後は長期休養に入り、今シーズンは始動戦となったロイヤルアスコット開催のハードウィックSを快勝したものの、続くキングジョージ6世&クイーンエリザベスSはフクムの5着に敗れ、これがラストランとなった。

日本馬との対戦も多く、21年の香港ヴァーズではグローリーヴェイズの2着、22年のネオムターフカップではオーソリティの11着、ドバイシーマCでは直線で進路を失いながらシャフリヤールの4着に好走した。

現在、クールモアのナショナルハント用種牡馬にはカプリ(17年の愛ダービー&英セントレジャー覇者。18年のジャパンC11着)、クリスタルオーシャン(19年のプリンスオブウェールズS覇者)、ハリケーンレーン(20年に愛ダービー、パリ大賞、英セントレジャー制覇。凱旋門賞3着)、アイダホ(16年英ダービー3着、17年ジャパンCで5着)、インスウープ(20年に独ダービー制覇、凱旋門賞2着)、キューガーデンズ(18年のパリ大賞&英セントレジャー覇者)、マクシオス(バゴの半弟。13年ムーランドロンシャン賞覇者)、モーグル(20年にパリ大賞&香港ヴァーズ制覇)、オーダーオブセントジョージ(愛セントレジャー2勝、16年凱旋門賞3着)、サンティアゴ(20年の愛ダービー馬)、ソルジャーオブフォーチュン(07年の愛ダービー馬)、ヴァダモス(16年のムーランドロンシャン賞覇者)、ウエスターナー(カドラン賞連覇などG1・5勝)、ウイングスオブイーグルス(17年の英ダービー馬)、イェーツ(アスコットゴールドC4連覇)など現役時に平地G1で活躍した馬たちが名前を連ねている。