11月3日に大井で行われるJBCスプリント(Jpn1、ダート1200メートル)に出走する、NARグランプリ2022で年度代表馬に選ばれた兵庫のイグナイター(牡5、新子)が30日、園田競馬場で最終追い切りを行った。今回も単走で脚取りは力強く、絶好の動きを披露した。

追い切りに騎乗した新子雅司調教師(45)は「前走よりも動きは良かったように思う。涼しくなって気配は上向いてきた。前走はマイルだったので今回は1200メートルのペースの違いに対応できるかどうかだが、去年経験しているし問題ないだろう」と話した。

昨年盛岡で行われたJBCスプリントは5着だったが、今年はさきたま杯(浦和)で兵庫所属馬として初めてのJpn2制覇、さらに前走のマイルCS南部杯(盛岡)では兵庫所属馬として初めてJpn1で連対を果たした。その南部杯ではレモンポップに大差をつけられたが、それでも並みいる強豪馬の追い上げをしのいで2着に粘ったのは昨年よりも力を付けている証拠。兵庫勢悲願のJpn1制覇へ向けて、今年もイグナイターが立ち向かう。