来春から種牡馬生活に入るレモンポップ(牡6、田中博)が6日、厩舎スタッフに見送られて美浦トレセンから北海道に旅立った。田中博康師(39)は退厩する間際、馬房の中でレモンポップのお尻に頬を寄せ、しばらく別れを惜しんだ。
担当した田端助手は「すべてのレースがいい思い出ですが、3歳の1年を棒に振ったことが忘れられません。ヒヤシンスSからドバイへと盛り上がっていた時に調教でハ行して闘病で休養が長引いた。順調に使い出してからもいつハ行するか心配で、毎朝無事に送り出して戻ってくると安心する日々でした。もうありがとうしかありません。これだけの馬に携わることができて厩務員冥利(みょうり)に尽きます。引退式の日に勝てて夢のようでした。素晴らしい走りに感謝です。坂井騎手だけでなく、戸崎騎手も大事にレースをしてくれて1つ1つ階段を上がらせてくれました。子供に会うのが楽しみ。性格の良さや頭の良さが遺伝すればいい子を出してくれると思います」と万感の思いで送り出した。
父レモンドロップキッド、母アンリーチャブル(母の父ジャイアンツコーズウェイ)で戦績は18戦13勝。G1およびJpn1の勝利は23年フェブラリーS、南部杯、チャンピオンズC、24年さきたま杯、南部杯、チャンピオンズC。北海道日高町のダーレー・ジャパン・スタリオンコンプレックスにけい養される。

