大混戦を見極めろ! サマー2000シリーズ第1戦、函館記念(G3、芝2000メートル、29日)の最終追い切りが25日、函館競馬場で行われた。
恒例の「追い斬り激論」では、東京・岡山俊明記者がトップナイフ(牡5、昆)を、大阪・原田竣矢記者がアルナシーム(牡6、橋口)を猛プッシュ。現地出張中の記者同士、調教の動きに目を光らせた。
◇ ◇ ◇
岡山 初めての出張が函館っていいね。気候も快適だし、ご飯もおいしいし。
原田 栗東の暑さに比べれば、ここは天国ですね。
岡山 馬券を当てて、さらにいい思い出を作ろう。暑さと言えばトップナイフとアウスヴァールを2頭出しする昆師の熱量も上がってきたよ。
原田 どちらの馬に魅力を感じましたか?
岡山 トップナイフだな。横山和騎手を背に芝コースを馬なりで5ハロン64秒4-11秒4。先週に併せ馬で体は作っていて、最終追いも鋭くスムーズな動きだった。2走前のアンドロメダS3着後には、両前脚膝蓋(しつがい)の2度目の手術をしたんだ。
原田 膝蓋が外れるって、人間の肩の脱臼(だっきゅう)のように習慣的に発症することが多いって、聞いたことがあります。影響は大きかったんですか?
岡山 以前はスタートがいい馬だったのに、発馬時に膝蓋が外れるので出遅れる競馬が続いたからね。3冠(皐月賞=7着、ダービー=14着、菊花賞=14着)は全部外れていたそうだよ。1度目の膝蓋をはめる手術で効果が出なかったので、2度目には逆に膝蓋を切り取った。「前走は普通にスタートを切ってくれた。もともとゲートの出の速さが武器で、ポジション取りに苦労しなかった馬。調教で不安要素はないし、やっと本来の姿を見せられる」と熱い言葉に勝負気配を感じたよ。
原田 重賞で2着が4度もありますし、復活に期待ですね。
岡山 原田くんの注目は?
原田 メンバー唯一の重賞ウイナー、アルナシームを推します。芝コースで5ハロン68秒9-11秒9。全身をバランス良く使い、パワーを生み出す走りが印象的でした。
岡山 トップハンデ59キロが気になるけど、はね返せそう?
原田 1月には58キロで中山金杯を制しているので、斤量自体には問題ないと思います。最終を含めて4週続けて追い切りに乗っている藤岡佑騎手も「ハンデは想定の範囲内かな」と相棒を信頼しています。
岡山 ここ2走は2桁着順が続いているけど…。
原田 五十嵐助手は「極めて順調で気になるところはない。デビューからずっと良くなり続けている」と評価していました。直近2戦はG1とG2。ここなら大丈夫。6歳の夏でも伸びしろ十分です。
岡山 年齢を重ねても成長できるっていいね。私は60歳。まだまだ頑張るよ。
原田 僕は24歳。岡山先輩を手本に頑張ります!

