犬がホットドッグになるダジャレのようなコスチュームは毎年人気。今年もホットドッグ犬がたくさん街中に出没しています

　近年は日本でも秋のイベントとして定着しつつあるハロウィーン。今年もたくさんの人が仮装を楽しんだことと思いますが、ここロサンゼルス（ＬＡ）では人間だけでなく、ペットも仮装を楽しむことがトレンドとなりつつあります。この時期になると、ペットストアーには犬や猫用の様々なコスチュームやアクセサリーが並び、子供のコスチュームを選ぶようにペットの衣装を物色する人たちで賑わいます。都会を中心にペットも家族の一員と考える人が増えていることが要因だと言われており、愛犬や愛猫たちにもかわいいコスチュームを着せて一緒にハロウィーンを楽しもうという考えが定着してきているようです。

「ポケモン」のコスチュームは子供だけでなく、犬にも大人気

ペット向け仮装の一番人気は、定番のパンプキン

　ＬＡでは今年もたくさんの愛犬家向けのハロウィーンのイベントが行われ、思い思いのコスチュームに身を包んだ犬が買主と一緒にパレードに参加したり、自慢の衣装でコンテストに参加する姿が見受けられました。また、仮装した子供たちが「トリック・オア・トリート（お菓子をくれないといたずらしちゃうぞ）」とお菓子をねだりながら近隣の家を練り歩く際にも仮装した犬を連れて歩く人も増えていると言われており、ペット向けのハロウィーンのトリート（お菓子）もたくさん売られています。

ドジャースがワールドシリーズに進出したこともあり、愛犬にもユニホームを着せるファンも多くみられます

仮装した愛犬と一緒に参加するパレードは、愛犬家の間では人気のハロウィーンのイベントです

　ＡＢＣテレビによると、今年はペットを飼っている人の約１６％が自身のペットにも仮装をさせるという調査結果が出ているそうですが、ＳＮＳにも仮装したペットたちの写真がたくさんアップされています。今年のコスチュームのトレンドは、１位が「パンプキン（カボチャ）」、２位が「ホットドッグ」、そして３位が「ライオン」と「パイレーツ（海賊）」が同順なのだとか。特に犬にホットドッグ型のコスチュームを着せるダジャレのような仮装は毎年人気で、胴の長い犬種がホットドッグになりきって歩くさまはかわいいと評判です。また、各地で行われているコスチュームコンテストやパレードでは、「スパイダーマン」や「バットマン」など人気アメコミのヒーローや「スター・ウォーズ」や「ポケモン」のキャラクターに扮した犬も多く、買主とおそろいの衣装に仮装をするペットもいます。

「スター・ウォーズ」のキャラクターのコスチュームも人気が高く、ヨーダやチューバッカ、ダースベーダーなど様々なキャラクターの衣装が売られています

　ペットを飼う世帯が増えているアメリカでは、昨年のペット向けの支出はおよそ７００億ドルだったと言われていますが、これからはハロウィーンが一大商戦として業界の注目を集めることは間違いなさそうです。（米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も）