ロサンゼルス（ＬＡ）近郊でお花見と言うと過去にこのコラムでも紹介したサンディエゴ郡カールスバッドにあるラナキュラスの花畑が有名ですが、サンディエゴ近郊にラベンダー畑があると聞いて癒しを求めて行ってみました。ＬＡから南東に車で約３時間。こんなところにラベンダー畑が本当にあるの？と不安になるような田舎道をひたすら車で走っていくと、キーズクリーク・ラベンダーファームという農園があります。

砂漠の中に突如現れるラベンダー畑は、地元の人たちの癒しのオアシスになっています

入口の看板もおしゃれでテンションがあがります

ここで採れたオーガニックのラベンダーを使って様々な製品が手作りされています

　砂漠地帯の南カリフォルニアでラベンダーはあまり想像ができませんが、サンディエゴの北東部の山間バレー・センターにある個人所有のキーズクリーク・ラベンダーファームは、週末の日帰り旅行にもぴったりの地元でもあまり知られていない穴場です。規模は小さいですが、毎年５月から６月にシーズンを迎え、一般にも無料で開放されます。８・５エーカーの園内には１０種類以上のラベンダーが栽培されており、紫色のラベンダーだけでなく、一見するとラベンダーだとは分からないイエローラベンダーなどもあります。週末にはガイドの案内でラベンダーの種類などの説明を受けながら園内を歩いて回るツアーもあります。また、ラベンダーに囲まれた癒しの空間メディテーション・ガーデンではヒーリングやヨガのセッションなども行われており、癒しを求めてたくさんの人がやってきます。園内には小さなカフェがあり、手作りのラベンダーレモネードやラベンダーティー、クッキーなどを楽しむこともできる他、ギフトショップではここで採れたラベンダーで作ったオーガニック石鹸やアロマオイル、化粧品、お茶やジャムなどラベンダー商品がたくさん並んでいて、テンションが上がります。

アロマオイルや化粧品などが並ぶショップも。全てオーガニックなので安心して使えます

１０種類ものラベンダーが育てられていて、園内を自由に歩いて回ることができます

園内のインテリアや飾りもかわいいので、見ているだけでも楽しくなります

　北海道の富良野や南フランスのラベンダー畑に比べると物足りなさを感じるかもしれませんが、ラベンダー畑の奥にはヤシの木があり、すぐ近くにはサボテンが生えているなどなんとも不思議な光景はカリフォルニアならでは。父の日の週末にはラベンダーからエッセンシャルオイルを抽出するデモンストレーションやラベンダーを使ったクッキングのワークショップなどもあり、ラベンダー三昧の１日が過ごせます。また、ワインの産地で有名なテメキュラにもほど近いので、ラベンダーの香りに癒された後はワイナリーで試飲や食事を楽しむこともできるので、デートにも女子旅にもぴったりです。（米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も）