8月を迎え、レジャーの季節がいよいよ本番。青春18きっぷのシーズンでもあり、鉄道旅に出かける方も多いでしょう。既に予定を立ててしまった方もいるでしょうから、あくまでも私の経験に基づく個人的なものですが、今からでも若干の修正が可能な、旅のアドバイスをお届けしたいと思います。


〈1〉駅前ホテルに注意

鉄道旅に限らず観光目的の方も共通です。ただ誤解を避けるために言うと「駅前のホテルがダメ」というわけではありません。機能優先でコンビニやラーメン1杯で十分なら、それでいい。私も翌朝が早い時はそうしています。しかし「せっかくなので地元の名産に銘酒を」なんて思っているのなら「駅前は寂しいことが多いので確認が必要」なのです。

旧国鉄時代からある駅、特に古い路線であればあるほど、駅は街はずれにある可能性が高いのです。考えてみれば当然で、明治時代に鉄道が日本に来て、さぁレールを敷こうとなった時、既に繁華街が形成されているところに住民を押しのけて敷設するわけには、なかなかいきません。「蒸気機関車の煙が困る」など、鉄道が嫌われたという言い伝えも耳にしますが、そもそも街の中心部に行くほど地価も高いわけですから、土地取得も大変です。

鉄道という便利なものができたのなら、街の中心も駅前に移転すればいいのではないか、となりそうですが、1度育んだ街や文化は簡単に捨てないのが日本人のいいところ。伝統ある街はそうは変わりません。インターネットの発達していない時代、旅や出張に行った街で改札を抜けた瞬間、何もない駅前にぼうぜんとした経験が私には数多くあります。県で一番の都市だからと安心するのは禁物。駅とホテルの動線とともに情報収集は怠らないでください。


〈2〉コンビニの位置を事前に知る

食料、飲料のほか雑貨まで。現代の旅にコンビニは欠かせません。ただ特急停車駅だからあるだろう、という考えは安易です。地方都市のコンビニは駅前ではなく主要道路沿いにあることが多い。車社会はコンビニも車で行くことが前提となっています。ただ幸いにも大手チェーンなら、事前に位置情報を知ることができます。徒歩で数分歩いて駅から見えなかったコンビニを発見できたことも多々。イートインコーナーがあれば、なお良い。休憩、食事も可能だしwifiもある。何といってもコンセントの存在が本当にありがたいのですよ。


〈3〉メシは食える時に食っておく

特にお昼です。「この店で食べる」という強い目的と意志があるなら別ですが、ローカル線旅の場合、食堂でもそば、ラーメンでも目についた時点でおなかに入れることをオススメします。ここまで事前情報の収集にこだわってきましたが、こちらはアテになりません。日曜営業やランチありのネット情報が違うなんてしょっちゅうで、店休日どころか駅近辺はシャッター街だったこともしばしば。本数の少ない鉄道旅の場合、移動手段は徒歩で昼食の時間を確保できる駅も限られるでしょうから最悪の場合に備え、私はコンビニがある時に菓子パンなどを買ってバッグに入れるようにしています。


〈4〉夕食はホテル情報

無事宿について、さぁ、お楽しみの夕食となるわけですが、今度は選択肢が多くて逆に困ることも多い。ホテルでは周辺の飲食店マップを用意してくれているはずですが、私は「ホテルの従業員の皆さんが、よく行く店はどこですか?」と尋ねることにしています。地元の従業員の方がひいきにしているのなら、価格も味覚も問題ないでしょう。海の幸を求めているのに焼き鳥店を紹介されることもありますが、その場合は「魚ならどこですか?」と聞くようにしています。これでお店が外れだったことは、過去ほとんどありません。

書いているうちに、また旅に出たくなってきました。実は青春18きっぷも購入したものの、アテもなく未使用のまま。「使用法」を考えます。【高木茂久】