川のヘラブナを狙い3日、兵庫県の加古川(加古川中津地区)に釣友の伊藤規行さん(尼崎市)と釣行した。上流部からポイント数カ所を見て回り、最も魚のモジリが出ていた加古川バイパス上手の水管橋の上流でサオを出した。21尺のサオでドボン(外通しオモリ)に挑戦。流れの強弱とジャミ(モロコなど)に悩まされながらも、約7時間で34・8~38・6センチを10匹ゲット。強烈な引きとドボン特有のアタリを楽しんだ。

 野釣りはポイント選択が最も重要だ。早朝から加古川上流部から7カ所を見て回り、最もモジリが出ていた加古川バイパス上にある水管橋の上手左岸の本流に入った。時間は午前10時すぎ、気温は31度で蒸し暑い。

 時折、沖目に出るモジリを見て21尺のサオを選択。流れの強さから仕掛けはドボン(遊動式外通しオモリ・オモリベタ)。底までのタナは約4メートル。エサは両グルテン(バラけるグルテンと食わせのグルテン)とした。

 同10時半すぎからエサ打ちを開始。思ったよりも流れが強く、ウキが沈没するため、タナを深くしながらエサ打ちを続けるとウキのボディーまで食い上げる。

 合わせるとズッシリした重みでサオがのされそうになるが、左手をそえて応戦。タモに収めたのは34・8センチの本命。さらに35センチを追加。そして数打後、ウキがズーッと引き込まれた。合わせるとサオが立たずにラインブレーク。しばらくサワリもなくなるがエサ打ちを続けると食い上げウキを刻むようなアタリで36センチ前後を昼すぎまでに2匹追加。

 この後はジャミアタリばかりになったが、午後3時すぎ、風が東から西に変わり、これで活性が出たのか、時合なのか、クゥーとした食い上げ。強烈な引きをみせてあがってきたのは38・6センチの今日イチの型物だ。

 続いて37センチ。さらにググッと入るアタリで36センチ。同行の伊藤さんも次々と良型をゲット。その後、36センチ前後を3匹追加したが、マブナの猛攻に遭い、同6時前に雨が降り始めたところで納竿。本流ベラのとてつもない強い引きと、ドボン特有のアタリを楽しんだ。【日刊FPC・藤井秀和】

 【今後の見通し】止水域では水温が高く、流れがある所の方が活性が良く釣果につながるように思われる。秋に入り水温、気温とも徐々に低下すれば、食いが上向くと思われる。

 【問い合わせ】加古川漁業協同組合【電話】0795・22・2572。日券(前売り)860円、現地徴収は1300円。年券5400円。

 【交通】山陽自動車道の三木小野ICで下り国道175号を南下。バイパス大村の交差点を右折し県道360号を西へ進むと加古川に出る(正法寺交差点)。これを左折し県道18号を西に行き、池尻橋を右手に見てしばらく進むと現地。