ヘラブナの魚影が濃い兵庫・丹波市にある大杉ダムへ先日、良形のヘラブナを狙って釣行した。午前9時すぎから、モジリが頻繁に出ていたえん堤西寄りに入り、15尺の両ダンゴ釣りで挑戦。約6時間の竿出しで28・3~36・4センチの美形を21匹釣りあげた。三方を山に囲まれた緑豊かな自然にいやされながら、スパーッとウキが入る力強いアタリと強烈な引きを楽しんだ。

 大杉ダムはヘラブナの放流量が多く、管理池並みに数釣りが楽しめる。午前9時前にダムに到着。ボーリング調査の工事を避け、モジリが比較的多く見られるえん堤の西寄りに釣り台をセットした。

 水色は少し濁りのあるエメラルドグリーン。水位は約7メートルの減水。中尺の宙釣りが良いと聞いていたので竿は15尺、タナはメーター、エサは両ダンゴを選択。同10時すぎからエサを打ち始めると10打ほどでウキの周りにジャミ(ハスやブルーギル)が黒々と寄り出してウキが入っていかない。

 そこで少しでもエサがタナまで持つように振り込みから落とし込みに変更し、まっすぐにエサを落としていく。すると約1時間後、ウキが立ち、ナジミかけたと思いきや、スパーッと鋭いアタリがきた。合わせるとズシッとした手応えで、強烈な引きをみせたのは30センチ弱の本命。肩が盛り上がった見事なヘラだった。