日本海側積丹町の幌武意沖に22日、秋イカを狙って出掛けた。今シーズンのマイカ漁は全道的に好不調の波があり、思うように釣れないこともあるが、小型から特大まで1人30~100匹の好漁となった。

 午後5時30分、積丹町美国漁港から第18漁栄丸(嶋田実船長、【電話】0135・44・2726)に8人が乗船し、40分ほどの沖に向かった。キラキラオッパイ針6~7号、長ヘラ針、長さかな針を使用。晴れ、風は弱く、波1メートル。イカ釣り船団のライトを遠く沖に見ながら、岸寄りの水深80メートルにアンカーを降ろして船を固定させた。

 前半1時間ほどはタナ50~60メートルで中型がぽつりぽつりと釣れた。時間の経過とともにタナは40メートル前後になり、良型や胴長29センチの特大サイズが上がりだした。引きが強く、1匹でも手応えは十分。中型は2、3匹が付くこともあったが、タナ30メートルでは単発で小型が交じった。

 針によって型に差があった。長ヘラ針には数こそ少ないものの大型が掛かり、6号のオッパイ針には中小サイズが多く掛かった。7号のオッパイ針には小型から大型までまんべんなく掛かった。深夜1時の沖上がりまで、船内はイカが吹きかける海水とスミが飛び交い、にぎやかな光景が繰り広げられた。嶋田船長は「秋イカの好調は今後も続く」と語っていた。【リポーター・竹鼻雅己=63】