日高管内えりも町の目黒沖から庶野沖に17日、ヤナギノマイやアオゾイ、マダラを狙って出掛けた。曇りのち晴れ、風は弱く、波1メートルと好条件の中、ヤナギノマイを中心に数釣りを楽しんだ。

午前5時30分、目黒漁港から芳陽丸(小栗継男船長、【電話】090・1644・5923)に8人が乗船し、45分ほど沖に向かった。胴突き仕掛け、針18~20号、オモリ300号。餌はイカと赤イカを使用した。水深は90~110メートル。

早朝はベタ底を狙ったが、ヤナギノマイが3、4匹上がった程度で食いは渋かった。しかし、時間の経過とともに潮の流れが変わったようで、次第にアタリが多くなった。追い食いさせると針数釣れることもあり、何度も同じポイントを流して狙った。

後半は、さらにヤナギノマイの食いが良くなった。底付近よりも浮いている群れの方が型は大きく、この海域ならではの脂乗りの良さだった。仕掛けの違いや追い食いさせる時間で多少の差はあったものの、午前11時30分の沖上がりまでに28~40センチが1人当たり70~100匹の大漁となった。

浅場や少し深い所を探ると、ポイントによって大型マダラが食い付き、独特の強烈な引きに竿(さお)が大きくしなった。完熟したタチを抱え、丸々と太った魚体もあった。こちらは60~85センチが同3~6匹。50センチ級のアオゾイも数匹上がった。いずれも良型で、45~50センチが同4~6匹。他に、スケトウやメバル、マイカが船中数匹交じった。

参加者全員が満足いく釣行となり、中には大型クーラーを2つ、いっぱいにする人もいた。小栗船長は「ヤナギノマイの魚影は濃く、今後も数釣りが期待できる」と見通していた。【リポーター・竹鼻雅己=64】