厳寒期で食い渋るヘラを攻略しようと兵庫・猪名川町にある「天神釣り池」の例会に先日、参加した。釣り人が多く、プレッシャーも高い中、23尺竿の段差の底釣りで挑戦。しっかり底にエサを集めて釣っていくとグルテンのクワセに良型が6連チャン。43センチの超大型も仕留めるなど、30~43センチを25匹釣り上げた。午後からの例会では7・4キロを検量し優勝した。長竿を絞り込む心地良い引きを楽しんだ。

午前6時半ごろ、池に到着した。都心から離れ、山間部が近いだけに外気温はマイナス2度。それでも、釣り人は多く、池の混雑度は80%。食い渋りを覚悟し、霜が降りた桟橋に道具を下ろした。午前中は試し釣り。

釣り座は池の最深部となる2番桟橋の事務所向きの奥。水深は約7メートル。釣り方は23尺竿を使った段差の底釣り(クワセはワラビウドン)。タナに入ってからバラけるように100円玉ほどの大きさのバラケをしっかり針に付けて釣っていく。

スレやカラツンに注意しながら、一定のペースで打ち返すとバラケが付いている時にフワフワとウキが動く生命反応が出た。クワセのみで待つと、ゆっくりウキが上がる。「居るねんけどな…」と思った次の瞬間、チクッとアタリが出た。

合わせると23尺の長竿がきれいな弧を描く。サイズは35センチ。厳寒期のうれしい1枚だ。それからは数投ごとにウキに動きが出る。底にバラケがたまっているため、しっかり待つとチクッとアタってくる。正午までに30~35センチを11枚釣り上げ、手応えをつかんだ。

昼からの例会は総重量で勝負。アピール度を高めるために下ハリスを60センチから70センチに伸ばし、グルテンのクワセもローテーションしながら釣っていく。

すると、30分ほどでウキに反応があり、小指の爪ほどのグルテンで35センチ級の良型が6連チャン。ウキに動きが出たら、バラケを1回り小さくし塊のままタナで抜き、ヘラをはしゃがせないように釣っていく。

また、動きがない場合は1回り大きめのバラケを宙でぶら下げ、ゆっくりバラけさせる。すると午後2時ごろ、バラケが抜けると鋭いウキ入れで大型がヒット。竿先を水面まで引き込む強い引きをみせたのは体高がある43センチ、1キロ。色白で顔が小さな美形だった。これには思わず頬が緩み、喜びが込み上げる。

午後3時までに10枚をキープした。周りでは断トツの釣果。ラスト1時間は日が陰り、気温が下がってくると池全体で竿が曲がらなくなるが、数枚でも拾うためにバラケを宙でぶら下げ、釣っていくとポツリポツリだが、4枚追加。2位に3キロ差をつけ、14枚(7・4キロ)で優勝した。【日刊FPC・土屋直人】

【今後の見通し】1月23日に3回目の新べら放流(27~40センチ超を1・5トン)が行われた。1月27日には40センチ超の大型を放流。数を釣るなら15~18尺、型なら8~12尺ののチョウチンセットがお薦め。安定しているのは段差の底釣り。水温が上がるにつれ、中層又は浅ダナのセットも良くなる。

【問い合わせ】天神釣り池【電話】072・799・5449。釣り料は、大人平日1500円、同半日(午前10時半から)1000円、同土、日、祝日2000円、同半日(同11時から)1000円。営業は平日午前6時から午後3時半。土、日、祝日午前6時半から午後4時。毎週月曜日は定休、ただし祝日は営業。

【交通】大阪から阪神高速池田線・池田木部ICを出て国道173号を北上。県道12号などを経て清和台方面に向かい、天神釣り池へ。神戸方面からは新名神の川西ICを出て南下、同池へ。