この夏休み、アジ釣りから始めませんか? 「釣りをやりたいけど、何からにしようか」-東京湾のアジ釣りがイチ推しです。釣り道具ゼロでもいいし、初心者でも“そこそこ”たくさん釣れて、しかもとってもおいしい。川崎「つり幸」からお届けします!
長い梅雨も明けて、暑いけど楽しい夏休みにしたい! …ならば、東京湾でのアジ釣りなんかどうでしょうか?
釣り経験のない初心者でも釣果がほぼ約束されている魚種ですね。
東京湾の釣り宿12地区(富浦「共栄丸」~久里浜「大正丸」)のうち、なんと8地区でアジを扱っているんです。
もっとも近い釣り宿に電話してみてください。どこの釣り宿も優しく応対してくれるから安心ですよ。
それとアジから手を出すのがいいのは、年間を通していつでも狙えるところですね。季節限定の釣りモノではないので、今回、仮にチャレンジしたとしたら、今後いつでもリピーターになれる気安さがあるんです…というか、あまりに楽しくて、またアジ釣りをしたくなっちゃいますよ。
「釣りは朝が早いからイヤだ」というアナタに朗報です。
アジには午後便もあるんですよ。すべての船宿ではありませんが、早起きをせずにゆったりと朝ご飯を食べて、日刊スポーツを全ページ読んで、お皿を洗って、掃除して、洗濯して、近所を散歩してからでも間に合うんです。
電車でも行けるし、アジ船を持つ釣り宿は、すべて貸しザオも完備しているからクーラーボックスだけ持っていけば、釣りができちゃう。
料金はそれぞれ違うので電話やホームページで確認してくださいね。
持ち物は、補給できる水分とタオル5~6枚。空に雲が掛かっていても熱中症にはなってしまいますよ。多いかなぐらいの水分は持っていってネ。タオル複数枚のうち最終的に捨ててもいいようなものを1枚持っておけば、釣り座をきれいにできるから重宝しますね。
それと、1本だけでもいいので、ペットボトルをカチンコチンに凍らせてください。仮に熱中症のような症状が出たとき、タオルに巻いて脇や首などに当てるだけでも楽になりますから。
そうだ、肝心の釣り方。
魚を寄せるコマセにイワシのミンチを使います。コマセカゴにミンチを入れて、ハリスの長さ分だけ巻き上げる。するとミンチの煙幕の中にハリスを潜り込ませられるので、アジがヒットする、という仕組みなんですね。
文字にすると臨場感が出ないので、これは現地で船長に教わってください。丁寧に教えてくれますよ。船長の指示するタナ(魚の泳層)を守っていれば、間違いなく釣れま~す。
気をつけてほしいことは、カゴはブラブラさせると頭に当たったりすると危ないので、アジがヒットして回収するときにリールで巻きすぎないこと。海面にカゴが見えたら、巻くのをやめて、サオを立ててください。ちょうど手でキャッチできる高さになるはずです。
あと、ハリにつけるエサ。青イソメはハリに青イソメのソックスをはかせるように刺して、2~3センチ垂らすと完璧ですね。
あとは、午前便ならば、船に乗る前夜、寝る前に酔い止め薬を定量飲んでください。それで、船に乗る前にも定量を服用する。絶対とは言い切ることはできませんが、酔いにくいと思います。
乗船中は必ずライフジャケットを装着してください。ゴミは海に捨てないでください。特にたばこの吸い殻を投げ捨てる人がいますがダメですよ。そのたばこの吸い殻をペットボトルの中に入れるのもダメです。細かいことですが、バナナの皮やゆで卵の殻も海に廃棄しないでね。みんなできれいな海を守っていきましょう。
それと、船長の言うことはちゃんと聞いてください。最後は説教っぽくなってしまいましたが、船から眺める東京湾は絶景ですよ。楽しんでくださいね。
【寺沢卓】※撮影協力・川崎「つり幸」