孫の琉央(8)、朝耀(3)兄弟にニジマス釣りを楽しんでもらおうと26日、大阪・高槻の「芥川マス釣り場」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)へ出掛けた。午前11時すぎからウキ釣りで挑戦。2度目の体験とあって放流直後から竿を大きく曲げて大はしゃぎ。兄弟の連携プレーで38センチの良型を釣り上げるなど、午後3時までに28匹ゲットした。マスは誰でも簡単に釣れるので親子やカップルで出掛けてみてはいかがですか。きっといい思い出になりますよ。

孫たちが、厳しい寒さをものともせず、ニジマスの強い引きに熱中した。2回目のマス釣りといっても、1人で釣りをさせるにはまだまだ幼い2人。午前11時すぎ、下条橋下のエサ釣り専用区に入り、2人分のウキ釣り仕掛けをセット。

まずは琉央に竿を持たせ、仕掛けの流し方やエサの付け方を教えていると漁協のスタッフが約2キロのマスを目の前に放流してくれた。それを見ていた琉央が「わぁ、大きいのんおる」と目の色を変える。そして次の瞬間、ウキがシューと横走った。「琉央、アタリやで」。思わず手を取り、いっしょに合わせるとギュンギュン竿がしなる。「魚掛かってる」。琉央が目をまん丸にして興奮気味に声を上げる。ゆっくり魚を川岸へ誘導し糸をつかんで抜き上げたのは25センチのマスだった。

兄のやり取りを横で見ていた弟の朝耀も「僕にも釣らせて」と強引に兄の竿を奪い取るが、3歳児の体力では4・5メートルの竿を振れるはずがない。そこで背中越しに手を差し伸べ、仕掛けを川の深みへ振り込んでやると、刺し餌のブドウ虫が水中になじむやいなや、ウキがジワジワッと川底へ。

「根掛りか?」と竿を少し持ち上げると突然、竿先をひったくる強い引きで良型のマスが下流へ走る。朝耀が無我夢中で強烈な引きに耐えるが、どうにもこうにも寄せられず兄の琉央にバトンタッチ。この兄弟リレーが見事に決まり38センチの良型を無事にネットイン。兄の貫禄を見せつけた。

それからしばらくの間はアタリが全くなくなったが、午後1時すぎに山からの風で水面が波立ちだすと入れ掛かり。2人が次々に竿を曲げ「引いてる引いてる。これも大きいよ」などと大興奮。22~38センチを2人で28匹釣ったところで納竿。河原ではしゃぎまくった2人は帰りの車中で仲良く寝落ち。きっと夢の中でマスとのやりとりを思い浮かべていたのだろう。来年さらにたくましくなった2人を見るのが楽しみだ。【日刊FPC・兵頭良弘】

【問い合わせ】芥川漁協【電話】072・688・0224。管理釣り場にはエサ釣り、ルアー・フライ専用区があり、遊漁料はともに大人3500円、中学生以下2500円。駐車場1000円。営業時間は午前8時~午後5時。生イクラなどのエサ常備。炭単品500円、コンロと炭セットで1000円。貸し竿あり(餌釣りのみ)。

【交通】国道171号を利用。高槻市の今城町交差点から府道6号へ入り北へ。上の口バス停前T字路(マス釣り場の看板あり)を左折して同漁協事務所へ。