年明けからサクラマスの好調が続く胆振の虎杖浜沖に11日、出掛けた。1月は数が伸びない日も見受けられたが、2月になって新たな群れが入り復調傾向。サイズこそ大、中、小とさまざまだったものの、参加した7人全員が定量の10匹を釣り上げた。

午前6時、登別漁港から第11漁運丸(本間光好船長、【電話】0144・87・2228)に乗船し、50分ほど沖に向かった。晴れ、風はやや強く、波1~1・5メートル。サクラマス用胴突き仕掛け、ジグ、バケ700グラム。水深は95~106メートル。

早朝はタナ8~15メートルの浅い層で小型が釣れた。幸先よしと思いきや、その下層30~70メートルにかけてスケトウダラが群れており、深場に仕掛けを下ろすことができなかった。仕方なく、スケトウが散るのを待ちながら、上層で竿(さお)を振った。

その後、スケトウが上層と下層を行き交いながら薄くなると、本命を狙って広範囲を探った。たまにスケトウやソウハチが付くことがあっても、サクラマスの食いとは明らかに異なり、手応えを感じながら巻き上げた。

タナ50~60メートルの中間層では1キロ後半のサイズや2キロ前後が掛かり、70~80メートルの深い層では2~2・5キロの良型や大型が交じった。かと思えば、浅いタナでもアタリがあり、タナを合わせるのに間に合わない人もいた。

サクラマスの魚影は予想通りに濃く、仕掛けを下ろしている段階で食い付くことも。あるいは、巻き上げの最中で魚体に絡むケースもあり、2匹が同時に海中を泳ぎ回ると、取り込むのにもひと苦労だった。

沖上がりは正午。ベテランは上手にタナを合わせて早々に竿を片付けていた一方、初心者は定数に達するまで時間を要していた。サクラマスの大きさは1~2・5キロ。他に1人当たり50~55センチのスケトウ15~20匹、25~35センチのソウハチ10~15匹。マダラが船中数匹交じった。

本間船長は「サクラマスの定量釣りは、今後も楽しめる」と見通していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】