サクラマスが本番を迎えた太平洋側胆振方面の登別沖に24日、出掛けた。晴れ、風は弱く、波1メートル。タナが安定しない中でも、参加者らは互いに協力し、6人全員が定量の10匹を釣ることができた。

午前6時、登別漁港から第11漁運丸(本間光好船長、【電話】0144・87・2228)に乗船、50分ほどの沖に向かった。サクラマス用胴突き仕掛け、ジグ、バケ600グラム。水深は105~125メートル。

ポイントに到着すると、多くの遊漁船やマイボートが出漁していた。こちらは、それらの船より深場を攻め、タナ25~40メートルで竿(さお)を振った。すると、1~2キロサイズが単発で掛かったり、2人同時に釣れたりした。

釣れダナは一定ではなく、合わせ方が難しかった。1度、仕掛けを40メートルまで下ろし、少しずつ巻き上げながらアタリを待った。このあたりがサクラマス釣りの妙味といえる。

連続してヒットする人がいた一方、なかなかアタリがこない人もいた。それでも、辛抱強く誘って数を伸ばした。早々と定数の10匹を上げた人は、タモ入れを手伝うなどして他の参加者を応援した。

そのかいもあり、最終的に全員が10匹に達した。そんな中、3キロの特大サイズが上がると、「おぉーっ!」という驚きの声が船上に響き渡った。

周辺の船では、リールカウンターのずれや竿の振り方、仕掛けやバケの重さが適切でなく、定数に届かないとの情報も。幸いにして、こちらは専用の仕掛けだけでなく、ジグにも同じような反応があった。

後半は、さらに沖の深場でスケトウを狙った。底から10メートル上層で単発やダブルで掛かったかと思えば、回遊によってタナが変わり、40~50メートルや70~80メートルで釣れることもあった。

沖上がりは正午。1人当たりの釣果は、1~3キロのサクラマス10匹、45~60センチのスケトウ10~20匹。他に、ホッケやソウハチが船中数匹交じった。

本間船長は「サクラマスの魚影は濃く、ベテランだけでなく初心者でも楽しめる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=67】