ロカボって知っていますか? ご飯やパンなど糖質が多い食事を控えめにするロー・カーボハイドレート(低糖質)の略語です。緩やかな糖質制限食のロカボを提唱する東京・北里研究所病院の山田悟・糖尿病センター長(46)が、おなかいっぱい食べてもやせられる「ロカボでダイエット」を教えてくれます。

 ◇ ◇

 「低糖質ダイエットなら私も昔からやっています。炭水化物抜きダイエットのことでしょ」と言う方がいます。皆さんと共通認識にしておきたいのは「炭水化物と糖質は違う」ということです。

 炭水化物には、糖質と食物繊維が含まれています。食物繊維は糖の吸収を抑えるとともに、肝臓からの糖の放出にブレーキをかけることが分かっています。だから、食物繊維は積極的に食べるべきです。

 低糖質食のロカボは「糖質は控えましょう」と言っていますが、「炭水化物を控えましょう」とは言っていません。炭水化物を控えると、食物繊維の摂取が減ってしまいます。

 炭水化物抜き、主食抜きの極端なダイエットは食物繊維が不足する恐れがあります。そのため、ロカボは1食20~40グラムの糖質に当たるお米やパン、麺類は食べましょう、と呼び掛けています。それがロカボの緩やかな糖質制限です。

 一方で、糖質を控えるということは「甘いものだけ食べなければいいんでしょう」と誤解する方がたくさんいます。砂糖がたっぷり入ったケーキ、和菓子などは食べないということだけではありません。

 糖質制限するために「おやつはせんべいだけ」という方がいます。しょうゆせんべいは甘くはないですが、せんべいは米から作られ、でんぷんという糖質を豊富に含んでいます。

 でんぷんと甘いものを合わせて糖質だということを理解してください。

 ◆山田悟(やまだ・さとる)1970年(昭45)1月1日生まれ、東京出身。慶応大学医学部卒。東京・港区の北里大学北里研究所病院糖尿病センター長として、糖尿病患者のQOL(生活の質)向上を目指す。緩やかな糖質制限食ロカボで、おいしく食べて健康に-を目標に2013年11月、一般社団法人「食・楽・健康協会」を設立し、ロカボの普及に努めている。