ロカボって知っていますか? ご飯やパンなど糖質が多い食事を控えめにするロー・カーボハイドレート(低糖質)の略語です。緩やかな糖質制限食のロカボを提唱する東京・北里研究所病院の山田悟・糖尿病センター長(46)が、おなかいっぱい食べてもやせられる「ロカボでダイエット」を教えてくれます。
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ロカボに取り組んだ大手タクシー、日の丸交通の運転手さんから、うれしい話を聞きました。
渡部健さんは「運転の合間に食事をした後、急激に眠くなることがありました。ところが、ロカボで糖質を減らしてから、それほど眠くならなくなりました」と言うのです。
人間は、おなかがいっぱいになれば眠くなるものです。誰もが昼食後、急に睡魔に襲われたことはあるでしょう。
タクシー運転手さんが食後、眠いまま運転しては危険です。そこで運転手さんたちは仮眠を取ってから仕事を再開します。
「仮眠の時間も3~4時間取るときもありましたが、ロカボの食事後は2~3時間で足ります。目が覚めるのが早いので、ハンドルを握っている時間が長くなり、売り上げも増えました」(渡部さん)。
ロカボにより体重が減り、血糖値が改善したばかりではありません。安全運転につながり、売り上げも増えたのですから、社員にとっても会社にとっても大きなメリットです。
安全は、プロの運転手さんばかりでなく、一般のドライバーにも重要です。
運転中に急に眠くなる。睡眠時無呼吸症候群とも関係があるのではないか、との仮説も考えられます。そこで、今回のロカボチャレンジでは、参加者に睡眠時無呼吸症候群の検査も受けてもらいます。寝ている間、腕に検査機器を巻いてもらうだけでチェックできます。
ロカボで睡眠時無呼吸症候群が改善できれば、という期待があります。9月に出るロカボチャレンジの結果が楽しみです。
このように会社ぐるみでロカボに取り組んでくれる企業が増えれば、健康な社会が広がるでしょう。
◆山田悟(やまだ・さとる)1970年(昭45)1月1日生まれ、東京出身。慶応大学医学部卒。東京・港区の北里大学北里研究所病院糖尿病センター長として、糖尿病患者のQOL(生活の質)向上を目指す。緩やかな糖質制限食ロカボで、おいしく食べて健康に-を目標に2013年11月、一般社団法人「食・楽・健康協会」を設立し、ロカボの普及に努めている。

