文部科学省の問題行動・不登校調査で16年度のいじめ件数は、前年度比43・8%増の32万3808件で過去最多を更新したことが明らかになりました。小学校は前年度比56・8%増の23万7921件で、うち暴力行為は2万2847件です。いじめの認知件数は10年前(06年度)の4倍、暴力行為は6倍で、感情をコントロールできず、怒りや不満をいじめや暴力で表す子どもたちが激増しています。

 今、教育の現場では感情理解教育として、アンガーマネジメントを授業で取り入れる先生が増えています。先日、世田谷区の中町小にアンガーマネジメントの実演・指導に行ってきました。大人と違って子どもたちには絵を描いたり、風船を使ったり、「怒らない体操」をしながら、怒ってもいいけれど、人を傷つけたり、物に当たったりしてはいけないことを習得してもらいます。

 「怒らない体操」は、デューク更家さんと考案しました。アンガーマネジメントはメンタルコントロールですが、体を使うことによって心をコントロールすることができます。私たちは怒ると険しい表情になり、楽しいと笑います。表情フィードバック仮説は、表情がその感情を引き起こすという考え方です。笑うことで楽しくなり、上を向けば気持ちは明るくなります。

 デュークさんはウオーキングの立場から、体がゆがんでいる人は怒りっぽいと話していました。体がゆがんでいる人は、歩くとき、体が横に揺れたりするそうですが、その人たちはメンタルも安定していないそうです。「怒らない体操」は体をリラックスさせる動きを繰り返すことで、心を整える体操です。