【俺たちの青学大〈8〉】「またケガか」歯車狂った有望クライマー 3年分の山登りへ

来年1月に箱根駅伝4連覇を目指す青学大。前回、異次元の快走で逆転優勝となった山登り5区を継承するため、鍛錬に励む最上級生がいます。鳥井健太(4年)は1年時から期待されてきた有望クライマー。トラックやロードで好成績を残す一方で度重なるケガに悩みました。しかし、芦ノ湖で偉大な記録を打ち立てた先輩の背中を追いかけ、不変のテーマ「強いレース」を掲げています。

陸上

◆鳥井健太(とりい・けんた)2004年(平16)7月5日生まれ、大阪府出身。誠風中で本格的に陸上を始め、トラックや駅伝で全国大会で活躍。清風高3年時は全国高校総体5000メートルに出場し、全国高校駅伝花の1区を務めた。大学1年時に出雲駅伝5区で3大駅伝デビュー。3年時の箱根路はメンバー入りも出走ならず。4年時の関東インカレ2部ハーフマラソンは4位。175センチ、58キロ。

6月28日、絆記録会男子5000メートルで好走した青学大の鳥井健太(中央右)

6月28日、絆記録会男子5000メートルで好走した青学大の鳥井健太(中央右)

疲労骨折からの復帰戦「ちょっと刺激」

4年生となった鳥井の「山登り」はもう始まっている。

ペースメーカーとして参加した6月下旬の絆記録会男子5000メートル。鳥井は先頭を譲らず、そのまま組トップでゴールした。

元々は3000メートルまでのペースメイクで終えるはずだった。しかし、雨中のレースをそのまま走り続けていた。

4月の関東学生対校選手権(インカレ)2部ハーフマラソンでは4位と力走。続く同下旬の日体大記録会5000メートルで13分42秒54の今季ベストをマークしたが、5月に左すねの疲労骨折が発覚した。

回復に向けて、夏合宿前のレース復帰だった。

「疲労骨折からの復帰で、ちょっと刺激を入れる形で出た。これから夏合宿に入っていくので、最後にいいレースがペースメーカーとしてできた」。

この日はマネジャー転向をした植村真登(3年)の引退レースでもあった。

「植村君がラストレースでもあって、ちょっと一緒に走ろうかなと思って最後まで行きました」と完走の理由も明かした。

6月28日、絆記録会男子5000メートルで好走する青学大の鳥井健太

6月28日、絆記録会男子5000メートルで好走する青学大の鳥井健太

「青学で走る箱根はすごく違う価値がある」

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スポーツ

泉光太郎Kotaro Izumi

Kanagawa

神奈川県横浜市生まれ。2019年に大学卒業後、地方紙に入社。警察担当記者を経て翌20年から運動部に異動し、アマチュア野球やインターハイ、箱根駅伝100回大会など取材。
24年パリ五輪・パラリンピックでは地元選手を追ったものの、現地取材はかなわず…。しかし、オリンピック関連取材をきっかけに本格的にスポーツ記者を志し、翌25年春、日刊スポーツに転職。高校野球取材で西東京大会を担当後の8月からスポーツ部の一員となった。
サッカー日本代表の森保一監督にあいさつした際には「完全移籍選手」と命名された。趣味は料理と駅伝観戦。自宅で、ぬか床を育てるなど発酵食品が好き。