★ストレスはがんのリスク
国立がん研究センターが、45~69歳までの男女約10万人を追跡調査した結果、自覚的なストレスレベルが最も高い男性のグループは、最も低い男性のグループに比べて、がんの罹患(りかん)率が11%も高かった。特に、肝臓がんと前立腺がんの発症が多発していました。
★日本の男性が特に弱い
ストレスについて、52カ国で大規模な研究が行われました。ストレスのある人はない人に比べて、急性心筋梗塞のリスクが1・5倍上昇していました。特に東洋人は2・1倍でした。
こうして2つの研究をみてみると、男性そして東洋人である日本人はストレスに弱いといえそうです。
★交感神経を刺激するストレスホルモン
では、ストレスは体にどんな影響を与えるのでしょうか。ストレスを受けるとコルチゾールというストレスホルモンが出て、脳の前頭前野に指令を行い、自己抑制をさせにくくするといわれています。
スイスのチューリヒ大学の研究によると、ストレスを受けた後、人はよりカロリーが高く、不健康な食べ物を食べたくなる。
気持ちがむしゃくしゃしたり、疲れたりすると、スナック菓子を1袋食べ切ってしまったり、甘いものや酒をたくさんとってしまったりするのは、コルチゾールのせいかもしれません。
★男はもっと楽しめ
コルチゾールは、心臓や血管にも負担を与えます。交感神経が過緊張になり、血圧が上がり、心臓病や脳卒中のリスクを高めます。交感神経が緊張するとリンパ球も減るので、免疫力が下がります。
人生100年時代を生きぬくためには、自分流のストレス対処法を身につける必要があります。競馬、競輪、サッカー、スポーツ新聞を読む等、楽しむことが大切です。