★筋肉が大事

 高齢になってご隠居さんになってしまう人と、自由になってよりおもしろく生きる人の分かれ道は?

 それは、筋肉です。

・男性ホルモンは復活する

 男性の体を維持しているのは男性ホルモンです。加齢によって分泌は減りますが、男性ホルモンは1度減っても復活することができるといわれています。

 皮下脂肪を減らして筋肉を増やすと男性ホルモンが増加します。

★テストステロンマン

 ぼくは半年間で脂肪を4キロ減らし、筋肉に変えた。その結果、冬はスキーで3キロのダウンヒルを5本、ノンストップで滑れる体力がつきました。まるでテストステロンマンです。

 筋肉作動性物質のおかげで、ぼくには糖尿病の家族歴があるが糖尿病になっていません。血圧120-70で正常です。脂質異常も骨粗しょう症も無縁。

 筋肉を鍛えることで、うつも、認知症も、がんのリスクも減ることがわかっています。

 おすすめの運動は、鎌田式スクワット。やり方は第5回に詳しく述べました。

★人におごると男性ホルモンが増える

 高齢期を楽しくするにはもう1つ、自分らしさを発揮できる場所をつくることが大事です。

 マージャン仲間がいるとか、行きつけの居酒屋があるとか、気楽に行けるカラオケなども男性ホルモンを増やす。

 おもしろいことに、人におごってあげるだけで男性ホルモンの分泌量が増えるというデータもあります。

 食事やお酒をごちそうする人間関係をもつことは、自分の健康にもいいということなのです。

 人生100年時代を生き抜くためには、筋肉と楽しく過ごせる仲間が大事といえるでしょう。