・依存症に注意

 日本は依存症大国といわれています。ギャンブルに依存している人は成人の4・8%で536万人。アメリカ1・58%、韓国0・8%と比べても、日本の高さがわかります。

 インターネット依存症は421万人、アルコール依存症は109万人といわれています。

・ドーパミンを利用して鎌田は9キロやせた

 では、なぜ人は依存症になるのでしょうか。カギは、神経伝達物質のドーパミンにあります。快感ホルモンと呼ばれ、快感を起こします。この快感に僕たちは操られているが、これを上手に利用することもできる。

 鎌田はスクワットとウオーキングでまず、体重が300グラム減った。わずか300グラムでも達成感を得た脳からは快感ホルモンが出る。この快感を得たいがために、運動をして、野菜を食べて、体重計に乗りたくなる。これが脳の報酬系というしくみです。これで9キロやせました。

 依存症の人は満たされない心を、手っ取り早くギャンブルやアルコールに走っているのです。

・報酬系を利用して出世し、ビジネスを成功させる

 依存症になるのもドーパミンですが、脱出するのもドーパミンがカギを握っています。

 アルコール依存症の人が回復を目指す断酒会では、お酒を止められたことを、仲間の前で発表します。飲まなかった自分を、自分でほめてあげることで快感のドーパミンを出し、これからも断酒を続けていこうという気持ちにつなげるのです。

 この報酬系を利用するとビジネスの成功や出世ができます。人生100年時代を生きぬくためには、この快感ホルモンが大切。まず小さな成功。そして、自分で自分をほめましょう。