一般的に「男性更年期障害」と呼ばれている「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」を疑った場合は、泌尿器科のメンズヘルス外来を受診しましょう。

メンズヘルス外来は、男性ホルモンが加齢によって低下し、さまざまな症状が出てくるLOH症候群などを診察する専門外来です。

ここでは、まず「問診」の次に、現れている症状の評価をするために、世界的に使われている「AMSスコア」を行います。17項目の質問があげられていて、各項目に「なし=1点」「軽い=2点」「中等度=3点」「重い=4点」「非常に重い=5点」の中から自分自身の症状にあう状態を選択し、合計点数を出します。

その17項目が以下です。<1>総合的に調子が思わしくない<2>関節や筋肉の痛み<3>ひどい発汗<4>睡眠の悩み<5>よく眠くなる、しばしば疲れを感じる<6>いらいらする<7>神経質になった<8>不安感<9>からだの疲労や行動力の減退<10>筋力の低下<11>憂鬱(ゆううつ)な気分<12>絶頂期は過ぎたと感じる<13>力尽きた、どん底にいると感じる<14>ひげの伸びが遅くなった<15>性的能力の衰え<16>早朝勃起(朝立ち)の回数の減少<17>性欲の低下。

判断に迷うところは、アシスタントに聞いてより的確な判断をすることが重要です。

そして、合計の点数で判定。合計点数が「26点以下は正常」「27~36点は軽度」「37~49点は中等度」「50点以上は重度」の判定になります。ここで50点以上となると、まずLOH症候群を疑うことになります。もちろん、検査はさらに続きます。(取材=医学ジャーナリスト・松井宏夫)

◆井手久満(いで・ひさみつ) 1991年宮崎大学医学部卒業。国立がんセンター、UCLAハワードヒューズ研究所、帝京大学等を経て、20年4月から独協医科大学埼玉医療センター教授、低侵襲治療センター長。ロボット支援手術プロクター認定医、日本メンズヘルス医学会理事、日本抗加齢学会理事等。前立腺がん予防や男性ホルモンが研究テーマ。今年9月18~19日、日本メンズヘルス医学会を会長として開催する。